岐阜県内の自動車部品関連企業 各位
(※本メールは、アンケート調査協力(メールアドレスを記載)いただいた方、EVセミナーにご参加いただいた方、岐阜県中央会(EVアドバイザー)と名刺交換させていただいた企業様に一斉配信しています)
岐阜県中小企業団体中央会では、岐阜県補助事業「自動車産業EV化対応事業」を実施し、
県内の自動車関連事業者のEV化への課題対応を支援しています。
■バックナンバーはこちら 岐阜県公式ポータルサイト(https://www.pref.gifu.lg.jp/site/carsupport/)
(2024/5/18~2024/6/16間に発表された情報をもとに作成しています)
★INDEX★~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【1】県内中小部品サプライヤーに対する応援コラム
「日の丸液晶終焉とEVのコモディティ化」
【2】世の中のカーボンニュートラルや自動車関連産業等の動き
【3】自動車および部品メーカーなどの動き
【4】セミナー、イベント(展示会、商談会)情報
【5】補助金関連情報
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】県内中小部品サプライヤーに対する応援コラム
「日の丸液晶終焉とEVのコモディティ化」
EV事業担当 光嶋康一
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「日の丸液晶終焉へ」5月15日の日本経済新聞の朝刊に載った記事です。シャープのテレビ用液晶パネル生産からの撤退を報じた記事です。2001年1月に液晶カラーテレビ「AQUOS」1号機を発売し、2004年1月に亀山工場が稼働し亀山モデルが一世を風靡しました。その後、世界ではサムスン電子など韓国勢が勢力を拡大し、2010年代になると中国勢が増産を続け、供給過多になり競争激化、価格が低下し、シャープは世界シェアを落とし赤字が続きました。2016年に鴻海精密工業の子会社になり現在に至っています。液晶テレビがコモディティ化してしまいました。コモディティ化とは、製品のメーカーによる差別化特性がなくなり、顧客は価格だけに注目してしまう状態を指します。
現在のEVの状況を見ていると中国のBYDをはじめEVメーカーの大増産による供給過多による価格低下が進み、老舗のテスラでさえ苦戦しています。同じ日の夕刊には、「ホンダ、中国での希望退職募集 1700人が応募 販売低迷で合理化」の記事が載りました。日本メーカーも大変苦しい状況に追い込まれています。まさに、供給過多に陥った液晶テレビの状況を見ているような気がしてなりません。しかし、ここで液晶テレビと同じ道をたどってしまえば、日本の自動車産業が消滅してしまいます。そうなれば日本沈没の恐れも現実味を持ってきてしまいます。
以前、トヨタの豊田章夫社長(当時)が、「多くの人に愛されるクルマだからこそ、絶対にコモディティ(汎用品)といわれるような存在にしたくない」という発言が思い出されます。また、トヨタの佐藤社長が「クルマ屋らしいEV」という言葉を発しています。これもコモディティ化させないという決意のように感じられます。EVは内燃機関に比べて部品点数が少なく擦り合わせ技術が不要になると言われ、コモディティ化しやすい面があります。
しかし、クルマは、液晶テレビと違い「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)と言われる、これから期待される技術が多々あります。EV化対応に加えて各社がCASEに注力する理由は、この辺りにあると思われます。さらに時代の要請であるカーボンニュートラルに関する技術開発も必要です。今後は、EVに加えてこれらの技術全般まで視野を広げることで、価格競争に巻き込まれないビジネスを展開したいものです。
中央会では、これら全般についても相談に乗らせていただきます。ご遠慮なく声をかけてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【2】世の中のカーボンニュートラルや自動車関連産業等の動き
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〇経済産業省、国土交通省がモビリティDX戦略(案)」を発表
自動車・モビリティにおいては、GXとDXでの2軸での産業構造変化が進む。
下記の経済産業省のホームページより抜粋
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/jido_soko/r6dxjimukyokushiryou2.pdf
〇連載「次代を拓く 技術の最前線」(1)素材競争 鉄とアルミ EVでの陣取り合戦
素材となるアルミの台頭を横目に、鉄鋼メーカーらも次世代技術で対抗する。
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302288
〇連載「次代を拓く 技術の最前線」(4)サーキュラーエコノミー バリューチェーン全体で資源を巻き込む競争へ
リサイクル材やバイオマス(生物由来)素材の活用が自動車業界で進む。
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302471
〇〈人とくるまのテクノロジー展横浜〉次世代シート提案相次ぐ 植物由来の素材でリサイクル性訴求
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302377
〇2024年5月の国内電動車販売、HV好調で21カ月連続プラス EVは7カ月連続減
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302895
〇国内自動車メーカー、「ギガキャスト」導入本格化 EVの製造コスト削減に期待
修復性や輸送面など実用化には課題も
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302038
〇自工会、取引適正化の自主行動計画に「コスト上昇分を全額転嫁」を明記
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302167
〇トヨタ・ホンダ・日産の2023年度電動車販売、北米中心にHV好調 EVは大幅鈍化
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302745
〇国際エネルギー機関(IEA)発表
2023年に販売された自動車のほぼ5台に1台が電気自動車でした
2023年の電気自動車販売台数は1,400万台に近づき、その95%が中国、欧州、米国でした
下記のIEAのホームページより抜粋
https://www.iea.org/reports/global-ev-outlook-2024/trends-in-electric-cars
〇「EVワイヤレス給電協議会」設立の発起について
~電気自動車へのワイヤレス給電の社会インフラ化を推進~
下記の三菱総合研究所のホームページより抜粋
https://www.mri.co.jp/news/press/20240417.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【3】自動車および部品メーカーなどの動き
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■トヨタ
出光興産、ENEOS、トヨタ自動車、三菱重工業、自動車向けカーボンニュートラル燃料の導入と普及に向けた検討を開始
下記のトヨタのホームページより抜粋
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40854864.html
SUBARU、トヨタ、マツダ、カーボンニュートラル実現に向け、電動化時代の新たなエンジン開発を「三社三様」で宣言
下記のトヨタのホームページより抜粋
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40850076.html
■日産
本年度より新型車と現行車を含めたすべての車両で、グリーンアルミニウムまたはリサイクルアルミニウムを使用する低CO2アルミニウム製部品の採用を進め、2030年までにアルミニウム部品の全量を低CO2アルミニウム製部品に置き換えることを目指す
下記の日産のホームページより抜粋
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/240517-01-j
■ホンダ
将来的なSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)の実現に向けて、処理能力や消費電力、半導体設計の複雑化などの課題を解決するため、IBMと次世代半導体・ソフトウェア技術の長期的な共同研究開発に関する覚書を締結
下記のホンダのホームページより抜粋
https://global.honda/jp/news/2024/c240515.html?from=newsrelease_area
2024 ビジネスアップデート 説明概要
~電動化に向けた取り組みの方向性と財務戦略について~
下記のホンダのホームページより抜粋
https://global.honda/jp/news/2024/c240516.html?from=newsrelease_area
ホンダと大阪大学、接合技術で研究所を設立 産学の知見と技術を融合し新技術開発へ
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302655
■マツダ
車両に搭載するCO2回収装置を開発 まずはスーパー耐久で適用
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302313
■いすゞ
国内初のBEVフルフラット路線バス「エルガEV」を発売
~公共交通におけるカーボンニュートラルの実現を目指して~
下記のいすゞのホームページより抜粋
https://www.isuzu.co.jp/newsroom/details/20240528_1.html
■デンソー
京セラと軽量太陽光発電システムの実証実験を実施
既存工場での自家発電率を高める取り組みとして、2024年10月から2025年9月まで、デンソーの西尾製作所にて軽量太陽光発電システムの実証実験
下記のデンソーのホームページより抜粋
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2024/20240611-01/
■(株)アイシン
三菱電機、三菱電機モビリティ、アイシンが次世代電動化関連製品に関する合弁会社設立に基本合意
下記のアイシンのホームページより抜粋
https://www.aisin.com/jp/news/2024/006181.html
■(株)豊田自動織機
CFRPリサイクル技術・循環システムが 「German Innovation Award」で最高賞となるゴールド賞を日本初受賞
CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics):炭素繊維複合材料
下記の豊田自動織機のホームページより抜粋
https://www.toyota-shokki.co.jp/news/2024/05/15/008658/index.html
■豊田合成(株)
~スギの成分で石油由来材を一部代替~
木質バイオ材を活用した「改質リグニン配合プラスチック素材」を開発
下記の豊田合成のホームページより抜粋
https://www.toyoda-gosei.co.jp/news/details.php?id=1312
■トヨタ紡織(株)
「人とくるまのテクノロジー展2024」に出展
①リカーボンシェルシート【初出品】
リサイクルした炭素繊維や天然繊維などを使用し、軽量化と環境配慮を両立したシート
②CNF※3強化樹脂【初出品】
当社保有のナノレベルの構造制御技術の活用により、天然繊維と樹脂(ポリプロピレン)を複合。剛性と耐衝撃特性を両立した樹脂材料※4
※3 Cellulose Nano Fiber ※4 京都大学との共同研究
③シルバーアント遮熱表皮
砂漠に生息するアリ(シルバーアント)の体毛構造を模倣し、太陽光を反射することで、内装品の温度上昇を抑止するファブリック など
下記のトヨタ紡織のホームページより抜粋
https://www.toyota-boshoku.com/jp/news/2024.html
l
■(株)東海理化
高知県における新工場取得について
~竹繊維複合材料「BAMBOO+」を 2025 年度より本格生産開始~
下記の東海理化のホームページより抜粋
https://www.tokai-rika.co.jp/release/file/20240528153937.pdf
■日本特殊陶業(株)
水素社会・炭素循環型社会の実現に向けた「水素の森」プロジェクトを始動
水素・炭素循環に特化したファンドを設立。実証フィールドと一体でスタートアップを支援
下記の日本特殊陶業のホームページより抜粋
https://www.ngkntk.co.jp/news/upload/d3c6db5f36330843ae211783c6895009.pdf
■(株)ユタカ技研 (浜松市)
電動車向け駆動用モーター事業を拡大 2030年度売上高を5倍超へ
国内工場では年度内にパイロットラインを新設
同社は、内燃機関車向けの排気系部品が売上高の半分を占めている。
https://www.netdenjd.com/articles/-/302899
■三井化学(株) (東京都中央区)
樹脂材料の海外生産能力を増強 電動車シフトでPP(ポリプロピレン)コンパウンド需要拡大
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302510
■大同メタル工業(株) (名古屋市)
インバーターカバーの重量半減 鉄・アルミのクラッド材で 2026年にも採用へ
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302355
■ダイキョウニシカワ(株) (広島市)
自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2024」出展(YOKOHAMA)
・樹脂製インバーターケース ・偏肉の少ない中空内面を実現した樹脂製冷却パイプ
・高耐火性を実現した樹脂製バッテリーカバー
下記のダイキョウニシカワのホームページより抜粋
https://www.daikyonishikawa.co.jp/Portals/0/news/jp/2024/20240507/20240507_1_News%20Release.pdf
■アイカ工業(株) (名古屋市)
〈人テク展2024横浜〉
塗装に代わる3次元加飾フィルム、アイカ工業が自動車の外装向けに提案本格化
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302107
■住友電気工業(株) (大阪市)
〈人テク展2024横浜〉住友電工、自動運転可能な電動小型モビリティを初公開
下記の日刊自動車新聞電子版より抜粋
https://www.netdenjd.com/articles/-/302177
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【4】セミナー、イベント(展示会、商談会)情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■展示会 INTERMOLD 名古屋 金型展
6/26~6/28 ポートメッセなごや
(主催 一般社団法人日本金型工業会)
https://www.intermold.jp/nagoya/
■展示会 人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA
7/17~7/19 Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
(主催 公益社団法人 自動車技術会)
https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/nagoya/
■展示会 TECHNO-FRONTIER2024
7/24~7/26 東京ビッグサイト
(主催 一般社団法人 日本能率協会)
(構成)モータ技術展 モーション・エンジニアリング展 メカトロニクス制御技術展
部品設計技術展 部品加工技術展など
https://www.intermold.jp/nagoya/
■展示会 第3回 オートモーティブワールド [秋] -クルマの先端技術展-
9/4~9/6 幕張メッセ
(主催 RX Japan株式会社)
https://www.automotiveworld.jp/autumn/ja-jp.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【5】補助金関連情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●国
■中小企業省力化投資補助金
(https://shoryokuka.smrj.go.jp/)
中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするため、人手不足に悩む中小企業等に対して、IoT、ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品を導入するための事業費等の経費の一部を補助することにより、簡易で即効性がある省力化投資を促進し、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図るとともに、賃上げにつなげることを目的
(第1回公募 7月19日 締め切り)
■事業再構築補助金
(https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/koubo.pdf)
既存の事業類型を見直し、今なおコロナの影響を受ける事業者への支援及びポストコロナに対応した事業再構築をこれから行う事業者への支援
(第12回公募 7月26日 締め切り)
■中小企業のカーボンニュートラルの支援策
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/SME/pamphlet/pamphlet2022fy01.pdf)
中小企業のカーボンニュートラルに対する補助金や専門家サポートなどのメニューが網羅されています。
●岐阜県
■DX人材確保事業費補助金
(https://www.pref.gifu.lg.jp/page/212895.html)
DX人材獲得事業
・登録人材紹介事業者の利用に係る人材紹介手数料
DX人材活用事業
・登録人材紹介事業者の利用に係る人材紹介手数料
・DX人材活用に係る報酬・委託料
■プロフェッシナル人材確保事業費補助金
(https://www.pref.gifu.lg.jp/page/16850.html)
プロフェッショナル人材獲得事業
・プロフェッショナル人材の雇用に伴う人材紹介手数料
副業・兼業人材活用事業
・プロフェッショナル人材の活用に伴う人材紹介手数料
・旅費(補助事業者が負担する県外のプロフェッショナル人材の移動に要する交通
費及び宿泊費。
●ソフトピアジャパン
■DX・IT研修 オーダーメイド実践研修
(https://training.softopia.or.jp/ordermade/)
社内の課題や育成したい人材等のヒアリングを基に、研修内容の提案を行います。また通常研修ではできない、自社の環境・自社のデータを用いた実践的な研修も可能。
●岐阜県中央会
■EVアドバイザーによる相談窓口を開設中
【相談時間】9:00~17:00(土、日、祝休み)
【問合せ先】058-277-1102(担当:光嶋/小林)
■EV化対応の計画策定支援(http://www.chuokai-gifu.or.jp/chuokai/ev/index.html)
専門家とともにEV化対応(課題解決/事業転換)に向けた計画策定をサポート
しています。お気楽にご相談ください。(費用無料)
…★………………………………………………………………………★…
…★本メルマガ(岐阜県自動車部品サプライヤー通信)やEV化対応事業へのご要望等がございましたら、以下URL(岐阜県HP)からご記入ください。
https://www.pref.gifu.lg.jp/ques/questionnaire.php?openid=958
…★配信日は毎月25日
…★配信停止の手続きについて
※本メールの配信停止をご希望の方は、岐阜県中小企業団体中央会
組織支援課(TEL:058-277-1102)までお知らせ下さい。
【発行元】岐阜県中小企業団体中央会 連携支援部(EV事業担当)
【所在地】岐阜市薮田南5丁目14番53号 OKBふれあい会館9F
下記にて随時情報を更新しています。メルマガとあわせてぜひご覧ください!
…★自動車産業の電動化対応支援【岐阜県公式ポータルサイト】
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/carsupport/
…★…………………………………………………………………………★…
※本メールに掲載された内容は許可なく転載することを禁じます。