土岐市陶磁器卸商業協同組合 |
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住所 |
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〒509-5121 岐阜県土岐市土岐津町高山4 |
TEL |
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0572(53)0005 |
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FAX |
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0572(55)6177 |
設立 |
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平成3年4月 |
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組合員数 |
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239人 |
出資金 |
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5,520万円 |
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組織形態 |
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同業種同志型組合 |
主な業種 |
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陶磁器卸売業 |
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地区 |
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岐阜県土岐市 |
専従理事 |
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1人 |
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組合従業員 |
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12人 |
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"高強度磁器製給食用食器"を県内外の公的機関等へ
環境ホルモン等による影響が社会問題化するなか、県内外の公的機関等への"高強度磁器製給食用食器"採用に向け、官公需適格組合の証明を取得し市場開拓。現在では4,000ヶ所へ納入。
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■ 取り組みの経緯
昭和60年6月、「市内の学校給食の食器は美濃焼にしたい。」という土岐市の意向を受け、組合関係者や行政機関(土岐市、陶磁器試験場)が集まり、高強度磁器の開発に向け活動を開始した。
その後、関係者の開発努力にもかかわらず、大手メーカーの参入、他産地との競争激化等により業界を取り巻く状況は非常に厳しく、業績は年々低下傾向にあった。また同時に、公的機関等への納入には入札制度があり、こうした機関との関係が希薄な組合員や全国の消費地卸では対応に限界が出てきており、従来の流通・販売システムではこれらの激しい競合に対応できなくなっていた。
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■ 事業の概要
このため、組合員が一致団結し、平成10年11月に"美濃焼"を広くPRするとともに、"高強度磁器製給食用食器"を県内はもとより全国各地の公的機関等への導入を促進することを目的に、「官公需適格組合」の証明を取得し、入札参加資格登録申請を行えるようにした。
また、土岐市高強度磁器協議会において、バラツキがあった品質を統一することを目的に、JIS規格と同等の独自の強度基準(2,300キログラム/平方センチメートル)を設定し、強度の度合を分かりやすく明確にするとともに、組合において商標(マーク)登録を行い、全ての商品に裏印することにより、他産地商品との差別化を図った。
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■ 成果
こうしたことにより、学校・施設給食用の陶磁器製食器の利用率は、現在主流となっているプラスチック(ポリカーボネット)製など(平成11年度における公立小・中学校への導入割合32.7%)に比べまだまだ低い状況であるが、近年話題となっっている環境ホルモンの影響や陶磁器製食器の安全性・経済性が認められてきたなどの時代的背景を受け、組合及び組合員が一丸となって、永年にわたって製品開発や営業努力を行ってきたことにより、年々上昇傾向(平成3年における公立小・中学校への導入割合5.5%→平成9年度における公立小・中学校への導入割合13.2%)にあり、新たな市場開拓で、組合員の結束を強くするとともに産地の活性化に貢献することができた。また今後は、食器の切り替えによる需要の拡大が期待できる。
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