上之保国産材加工協同組合 |
 |
住所 |
: |
〒501-3602 岐阜県武儀郡上之保村26688番地 |
TEL |
: |
0575(47)2280 |
|
FAX |
: |
0575(47)2318 |
設立 |
: |
昭和62年7月 |
|
組合員 |
: |
22人 |
出資金 |
: |
500万円 |
|
組織形態 |
: |
産地組合 |
主な業種 |
: |
林業・製材業・木造建築工事業 |
専従理事 |
: |
1人 |
|
組合専従者 |
: |
4人 |
URL |
: | − |
|
 |
資源循環型社会を目指して産学官共同開発で成功
組合員が処理を苦慮していた木くず等廃棄物から、自然に優しい木質ボード化の研究開発→特許→実証プラント開発→製品化→販路拡大へと前進中。 |
 |
■ 背景と目的
平成13年に一部改正された「廃棄物処理及び清掃に関する法律」により、組合員である製材業者等は事業活動により排出される木くず等の廃棄物の処理問題に苦慮していた。又、バブル経済が崩壊したため木材関連業界の経営環境の悪化は著しく、組合員の仕事は激減し、組合で実施していた木材の共同加工事業(製材)も衰退していった。こうしたなか、組合では組合員事業所の活路開拓に対する支援、そして、組合員が苦慮している木くず等の処理・再利用の方策について、組合の専務理事が、以前講演を聴講し共感した岐阜大学農学部の教授のもとを飛び込みで訪れ、それが契機で共同研究開発が始まった。 |
 |
■ 連携と新事業展開の内容
組合と岐阜大学農学部との共同研究を進める中、木くず等に熱や圧力、水蒸気等の様々な熱処理を加えているうちに、偶然に木質ボード化に成功した。その原理の研究を更に推し進め、接着剤等の化学物質を一切添加しないで木質ボード化する技術が解明できた。同技術の特許を平成10年に取得している。時を同じくして特許フェア等の様々な展示会に同技術を出展し、多数の企業の評価を得ることができた。そのなかでも最も熱心であった株式会社小松製作所と産産連携を始め、新技術による実証プラントの開発が進められ、木質リサイクルボードの製品化に成功した。また、その製品化された木質リサイクルボードを広く販売するための新たな産産連携として、イビデングリーンテック株式会社、大成ロテック株式会社等と販売代理店契約を締結し流通ルート確保することができた。 |
 |
■ 成果
木くず等の廃棄物処理問題については100%解決したわけではない。一方、製品化された木質リサイクルボードは、2005年3月から愛知県で開催される日本国際博覧会会場の遊歩道舗装材として採用されることとなった。そのことで、世間に認知され販路拡大につながることが期待される。また、この新技術では、木質ボードを製造する際に様々な性質のものを混入でき、また様々な形に成形できるため、今後も多用途開発への可能性がある。さらに、組合では木質リサイクルボードを建材として利用することを大きな目標としており、ボードサイズの問題等の解決しなければいけない問題はあるものの、将来的には製材業、木造建築工事業として建材として使用できる木質リサイクルボードを生み出したいと考えている。
|
 |
 |