市之倉陶磁器工業協同組合 |
 |
住所 |
: |
〒507-0814 岐阜県多治見市市之倉2丁目180番地 |
TEL |
: |
0572-22-3719 |
|
FAX |
: |
0572-24-2181 |
設立 |
: |
昭和22年5月 |
|
組合員 |
: |
46人 |
出資金 |
: |
1,349万円 |
|
組織形態 |
: |
同業種同志型 |
主な業種 |
: |
陶磁器製品製造業 |
専従理事 |
: |
1人 |
|
組合専従者 |
: |
5人 |
URL |
: | http://www.tohnosato.or.jp/ |
|
 |
「陶の里市之倉」の実現を目指して
大正以来、盃の生産高日本一である市之倉の町全体をミュージアムとしてとらえ、窯元のギャラリー化を推進し、楽しめる街づくりにより産業観光地「陶の里市之倉」を目指す |
 |
■ 背景と目的
近年陶磁器業界では、中国製品の台頭により国産品市場は厳しい状況に置かれ、経営状況は悪化し、廃業に追い込まれる事業所も多く、組合員の減少が続いてきた。また、美濃焼産地は多種、多様な焼物が生産されているが、その中でも市之倉地域は、重要無形文化財(人間国宝)を多数輩出するなど、著名な陶芸家を有する美濃焼産地唯一の陶芸産地であり、街全体をミュージアムとして確立させるポテンシャルのある地域である。しかし、美濃焼産地は他産地に比較して知名度が低く、産地を訪れる消費者も少ないため消費者を招く仕組みや拠点が整備されてこなかった。
こうした状況を打破し、新たな販路開拓を目指すには、大都市に販路を求めるのではなく、市之倉産地に消費者を招くことを考える必要があった。そこで、産業観光として陶磁器業界を振興させ、市之倉の知名度を上げるために、陶の里市之倉構想を掲げ、消費者を呼ぶことのできる魅力ある街づくりを目指して観光客やリピーターの獲得を図っている。
|
 |
■ 事業・活動の内容
産業観光地となるために、市之倉の街全体をミュージアムとして考え、組合員である窯元のギャラリー化を推進し、既存の施設である市之倉さかづき美術館や幸兵衛窯とともに、陶磁器の溢れる街づくりに取り組んでいる。また、イベント活動にも積極的に取り組んでおり、春には「陶祖祭・陶の蔵出し市」、秋には「陶の里フェスティバルin市之倉」の年間2回の恒例イベントを開催し、「陶の里フェスティバルin市之倉」では、窯元ウォッチングを実施し、来場者にものづくりの温かさを味わってもらうなど、消費者が市之倉へ来るための環境整備を行っている。
|
 |
■ 成果
春の「陶祖祭・陶の蔵出し市」には1万人、秋の「陶の里フェスティバルin市之倉」には3万人、また、町内にある市之倉さかづき美術館、幸兵衛窯、組合員個々の窯元ギャラリー等への来訪者を含めると年間10万人以上の消費者が市之倉を訪れるようになり、徐々にではあるが市之倉の知名度はあがっている。集客力が高まったことで、消費者の意見を生で聞ける機会が増え、組合員の商品開発の意欲にもつながっている。また、近隣の地域も刺激を受けて、市之倉を中心に東濃地域全体が活性化してきている。今後、更に来訪者を増やすために、丸一日かけて、ゆっくりと滞在できる施設等の充実が期待される。
|
 |
 |