組合ガイド
組合紹介
県内先進組合事例
制度の概要
なぜ中小企業に組合が必要か
組合と会社の相違
組合の管理・運営
組合の種類と主な事業
組合設立の方法
中小企業者の組合制度の比較
組合事務マニュアル
加入
脱退
役員の就任・辞任
総会・理事会
総会議案書の作成
総会における議事の進め方
行政庁への提出・届出書類の作成
登記
法改正後における通常総会までの事務手続き
組合決算期の各種事務手続き
文書保存期間の目安
規約・規程
書式・様式集(ダウンロード)
もどる
県内先進組合事例
 中濃ミート事業協同組合
住所 〒501−3928 岐阜県関市西田原458番地
TEL 0575-24-3080 FAX 0575-24-3040
設立 昭和56年5月 組合員 18人
出資金 7,100千円 組織形態 同業種同志型
主な業種 食肉小売業
専従理事 1人 組合従業員 22人
URL
他には類がない銘柄豚を開発し組合員の活性化を目指す

 霜降りが豊富で美味しい銘柄豚「ボーノポーク」を農商工連携の取組みにより開発。新評価基準を定めたことにより、ブランド力の強化に繋がり更なる組合員の活性化を目指す。
■ 背景と目的
 組合員(精肉事業者)や養豚農家が生き残るには、「お値打ちで本当に美味しい豚肉」を消費者に提供する事が重要であると組合は認識していた。また、市場に存在する多数の銘柄豚間競争も激しく、オリジナルで差別的優位性を持つ銘柄豚開発が喫緊課題であった。同時に、消費者へ「美味しい豚肉」をアピールするために”しもふり”割合と美味しさを評価・証明する基準を作成する事も課題とした。(これまでの豚肉評価方法は、枝肉重量と外観による格付けのみだった。)
■ 事業・活動の内容
 当組合は事業全体の主導的役割を担い、農商工連携により銘柄豚「ボーノポーク」の開発を行った。岐阜県畜産研究所養豚研究部は枝肉の”しもふり”割合を増加させる遺伝的能力を持つ種豚を開発し、養豚農家である泣Jタノ・ピッグファームは銘柄豚育成の研究に協力した。日本農産工業(株)は、安定した肉質を作る専用飼料を開発した。以上の四者連携により、”しもふり”割合が一般的な豚の約2倍で、肉のうまみ成分と脂の甘みが強いボーノポークの開発に成功した。また、一頭毎に観察し”しもふり”割合の評価値が「2」以上の枝肉のみをボーノポークとして認証する新しい評価基準を決定し現在運用を行っている。
■ 成果・効果
 発売中のボーノポークは、小売事業者から「かむほどに味がある。ボーノポーク目当てに来店客が増えている。」など高評価を得ている。また、養豚農家の地元瑞浪市は、ボーノポークの特産品化を積極的に行っており「ボーノポーク」について情報を市のホームページで発信する事に加え、農産物等販売所「きなぁた瑞浪」での販売や、瑞浪市内21の飲食店が参加するスタンプラリーの開催等を市をあげて応援している。またブランド強化に向けて商標登録「瑞浪ボーノポーク」を行い、新聞等で記事になる事も増え、知名度は全国的になりつつある。従って将来的には、組合員(精肉事業者)と養豚農家の減少に歯止めがかかり、事業活性化や地域活性化により後継者への円滑な事業承継が期待される。



  【「瑞浪ボーノポーク」の平均霜降り割合は、
一般的な豚肉(3.2%)の約2倍(6.1%)】

▲ページ上へもどる