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県内先進組合事例
 武芸川町特産品開発企業組合
住所 〒501−2601 岐阜県関市武芸川町谷口1223番地
TEL 0575-46-1391 FAX 0575-46-1391
設立 平成12年1月 組合員 12人
出資金 2,420千円 組織形態 企業組合
主な業種 特産品の製造販売、飲食店の営業
専従理事 5人 組合従業員 13人
URL http://tsurumurasaki.com/
ツルムラサキで地域連携・新商品開発!!

 地域活性化のため、農商工連携の取り組みで「ツルムラサキ」を活用した新たな特産品を開発。
■ 背景と目的
 「ツルムラサキ」という栄養価が高い一年草を活用したつるむらさきうどんを町の特産品として定着させようと農業婦人クラブメンバー9名が企業組合を設立、農家レストラン「つるや」を開店させた。築100年以上の古民家を改築した店舗「つるや」は、地の物をふんだんに使った「うまいもん」が楽しめるこだわりの店で、つるむらさきうどんを始め、地元で採れる旬の野菜や山菜を使用した料理を提供している。大量生産された物や輸入食材を使わず、地産地消を実践。その取り組みが、愛知県、三重県などの隣県の来客にも繋がっている。そのような中、地産外消に目を向け本格的な特産品の開発を検討していたところ、農家レストラン「つるや」のメニューで支持されていた地元の米粉にツルムラサキを練り込んだ“つるむらさき米粉パスタ”に目を付け、商品化に取り組むことになった。
■ 事業・活動の内容
 組合では新商品開発に向け、より多くのツルムラサキを確保することが当面の課題であった。そこで、当地域のツルムラサキ栽培を行う農園の中で、安心・安全なツルムラサキを栽培していた地元農園と、ツルムラサキの安定供給と栽培方法の面で連携を行った。栽培面では、牛糞堆肥を使用した独自の土作りと農薬を使用しない栽培方法を確立し、また従来の露地栽培をビニールハウス栽培にすることで長期間の収穫と効率化を図ることを可能とした。
 また、組合も新たに“つるむらさき米粉パスタ”を開発するにあたり、既存製品としてある“つるむらさきうどん”のコスト増の要因となっているツルムラサキの粉末化を避け、組合員が岐阜県産米粉とツルムラサキをミキサーで液状化して保冷し、それを製麺化することでコスト低減を実現、独自性に富んだ商品を開発することに成功した。
■ 成果・効果
 今回、農商工連携で取り組んだ“つるむらさき米粉パスタ”の商品開発は、組合と地元農園がお互いに栽培から商品開発まで連携したことで、地元農園ではツルムラサキの生産量が約30%以上増加するなどの成果が見られ、組合では安定供給される良質なツルムラサキを使用して新商品の開発に成功。さらに販路拡大による売上向上により「武芸川町のツルムラサキ」知名度向上にも繋がった。この連携による取り組みが評価され、岐阜県農商工連携ファンドの補助金交付にも繋がり、展示会出席やホームページ作成による販路開拓にもチャレンジし、良い波及効果となっている。






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