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県内先進組合事例
美濃和紙ブランド協同組合
〜「守り」から「攻め」へ、ブランド戦略の転換〜
住所 〒501−3788 岐阜県美濃市蕨生1851−3 美濃和紙の里会館内
TEL 0575−34−8278 URL http://minowashi-japan.com
設立 平成19年8月 出資金 1,380千円
主な業種 機械すき和紙製造業 手すき和紙製造業 組合員 40人
■ 背景と目的
 近年、美濃和紙は、国内において重要無形文化財や伝統工芸品に指定され、国際的にもユネスコの世界無形文化遺産登録に認定されるなど、高いブランド力を持つようになってきた。一方で、その技法や品質を維持・向上していくためには、ブランドを維持していくだけではない、新たな戦略が求められるようになった。

■ 取組みの手法と内容
 新たな戦略として、岐阜県・美濃市・本組合が連携して立ち上げた「美濃和紙ブランド価値向上研究会」において、主に@新しい商標登録、AブランドPRへ取り組むこととし、独自にB組合員向け事業の充実へ取り組んだ。@新しい商標登録では、ブランド総称を「美濃和紙」とし、新たに「本美濃紙」「美濃手すき和紙」「美濃機械すき和紙」の3つのブランドとして整理した。それぞれに設定した厳しい認定基準をクリアする製品にのみ認定マークを付与することでブランド価値の保護に取り組むこととした。AブランドPRでは、新規開拓先として国内だけでなく海外を想定し、展示会等へ積極的に出展していった。国内外を問わず、多くの人々が美濃和紙に触れる機会を増やすことで美濃和紙ブランドの認知度向上を目指した。B組合員向け事業については、地元の電力会社の掲げるSDGsの「持続可能」という理念に共感し、共同受電事業を開始。組合員は安価に電気を利用することができ、組合は代理店手数料を受け取る仕組みを導入した。
 これらの取り組みを通じて「美濃和紙ブランド」の発展の道筋をつけることにより、当該組合の組合員の経営基盤強化に繋がり、引いては業界全体に好影響を生じさせると共に、組合員に対し展望・指針を示すことにも繋がった。
 今後の新たな取り組みとして、組合員と協力して新しいブランド商品を開発し、販売に繋げていくことを予定している。
■ 成果とその要因
 美濃和紙のブランドを保護するだけでなく、外部へ積極的に手を伸ばしていったことが成果要因と考える。展示会では、国内に留まることなく、海外へも積極的に進出していった。自組合員だけでなく、地元の活性化にも取り組んだ。現状の改善に留まることなく、将来に渡る技術伝承を見据えた行動を起こした。これらの事が、発展的な流れを生むことに繋がっていったと考える。

展示会での新ブランド並びに美濃和紙製品展示ブース

■ 事業・活動 実現のキーファクター
 自組合に留まらず、外部との連携・協力を意識することができていた。また、海外へのPRといったように、広い視点や時間軸で考えることで、発展的な活動に繋がった。

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