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県内先進組合事例
協同組合岐阜関刃物会館
〜地域と一体で実現、世界の「関の刃物」ブランド発信施設オープン〜
住所 〒501-3874 岐阜県関市平和通4丁目12番地6
TEL 0577-32-3100 URL http://www.seki-japan.com
設立 昭和41年12月 出資金 17,710千円
主な業種 刃物関連製造業 組合員 122人
■ 背景と目的
 共同施設としての旧・刃物会館は、世界に「関の刃物」ブランド製品を情報発信し、購入できる場所として、組合・組合員は勿論、刃物産業のまち“関”の重要な産業観光の拠点施設である。令和3年3月、同会館は老朽化への対応と関市の産業観光プロジェクト事業が進められたタイミングに併せて、関市の交流施設「せきてらす」と併設して新・刃物会館がリニューアル。「関の刃物」ブランドの認識と販売拡大とともに、地域の観光産業施設、刃物ミュージアム回廊への誘客促進にも寄与している。また、圧倒的な展示製品数と、組合員の参画型PRスペースの運用により、刺激ある売場作りと製品開発へのアンテナショップ機能も果たしている。
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■ 取組みの手法と内容
 刃物会館のリニューアルは10年以上も前から、組合だけではなく地域の産業・観光団体や行政、更には市民も巻き込み検討を推進。その成果としてはリニューアル基本計画や実施計画として纏められた他、中央会も共同施設としてのコンセプト作りなどの支援と新・刃物会館の店舗内で工場内の職人技術などを映像紹介する動画の制作支援を行った。刃物会館の新たなスタートは、十分な下準備を進めた上で具体化された。
 新・刃物会館では、世界レベルの刃物産地やブランドとの競争を意識して、約2,000点の展示アイテム数と約370点の包丁展示など、これまでにない展示方法により多方面からの関心の高まりとともに、組合員が主体的に参画できるPRスペースを設けたところは、組合・組合員にとっても新しい形のメリットが提供されるユニークな施設となった。
 なお、新・刃物会館のオープンに向けては、当組合の専務理事が地域の刃物関連産業団体の役職も兼務していたことで、刃物産業全体としての横連携がスムーズに図れたため、効果的な事業推進となった。
 今後は、大型バス駐車場の整備とともに、刃物のデザインを意識したモニュメント風の看板や大型看板の設置により存在感を高め、団体客の集客増加を目指し、新・刃物会館を起点とした地域の刃物ミュージアム回廊への散策へと結び付けていくことが課題となっている。
■ 成果とその要因
 オープン1年目で、過去の年間集客数の2倍の実績を上げ、基本計画にある「関の刃物」のシンボル施設としての機能を果たすことへ期待は高まっている。今後も新・刃物会館の活用面で、地元自治体、産業界、市民が一体となって関わること、また業界が世界的な競争を意識し運用されることで、更に魅力的な施設へと変容していけると考える。

玄関
包丁・ナイフ展示ブース

■ ポイント!
 地域一帯での検討推進体制に加え、世界的な競争を意識した圧倒的な展示内容と、組合員事業者の参画型スペースの運用に加え、関市との集客連携によって目標実現を加速させたこと。

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