食料品は、前年同月比売上は、動向が分かれ食肉、米菓で増加、味噌・醤油、豆腐、菓子で低調横這い、酒造、製麺で減少となった。収益状況、資金繰りに悪化傾向が強く、依然厳しい業況が続いている。特に、酒造においては、2ヶ月連続で主要指標が全て悪化となるなど、一段と厳しさを増している。 繊維・同製品は、織物等川上業種では、前年同月比売上は全般に低調横這い、又は減少傾向。アパレル関連は、メンズアパレル、既製服縫製共に減少傾向となった。収益状況、景況感についても、ニット工業を除く全ての業種で悪化となる等、業界は非常に厳しい状況が続いている。 木材・木製品は、前年同月比売上は、動向が分かれ製材で増加、飛騨地区家具で低調横這い、銘木、集成材、美濃地区家具、東濃ひのきで減少となった。美濃地区家具、東濃ひのきにおいては、2ヶ月連続で主要指標の全てが悪化となるなど、厳しい業況悪化の動きが続いている。 紙・紙加工品、印刷、プラスチックでは、前年同月比売上は、家庭紙、プラスチックで増加、特殊紙、紙加工品、印刷で低調横這いとなった。売上増加となったプラスチックにおいても販売価格の下落による収益悪化が懸念されている。 窯業・土石の陶磁器等では、前年同月比売上は、全般に低調横這い、又は減少傾向となっている。建設資材の土石では、全般に低調横這い、又は減少傾向、その中で、砂利は増加となった。全般に依然建設不況の影響が大きく厳しい状況が続いている。また、石灰は前年同月比売上増加となっいるが、本年1〜11月累計は前年割れであり力強さは無い。 機械・金属は、全般的に前年同月比売上は、低調横這い、又は減少傾向である。可児工業団地、金型の自動車関連は堅調に推移しているが、業界全般では景況感の悪化傾向が強く厳しい状況。 各種物産品は、前年同月比売上は、観光物産、ギフト共に減少。ギフトにおいては3ヶ月連続で、主要指標が全て悪化となり、厳しい業況悪化の動きとなっている。 卸売業は、前年同月比売上は、岐阜地区総合卸売で低調横這い、飛騨地区総合卸売、陶磁器産地卸で減少傾向となっている。 小売業は、前年同月比売上は、動向が分かれ共同店舗(飛騨)で増加、青果、水産物、メガネ販売、石油製品販売で低調横這い、家電機器販売、共同店舗(東濃)、生花販売で減少となっている。全般に消費低迷、同業者の競合等により、苦しい状況が続いている。 商店街は、前年同月比売上は、岐阜市、多治見市、高山市で低調横這い、大垣市、恵那市で減少となった。来街者の減少、郊外型大型店等との競合の影響は大きく、商店街の不況感は依然強い。 サービス業は、前年同月比売上は、全般的に低調横這い、又は減少傾向である。その中で、季節要因が強く働いた、自動車タイヤ整備、広告美術で増加傾向となった。 建設業は、全般的に前年同月比売上は、減少傾向である。その中で、鉄構造物は低調横這い、電気工事は増加傾向となった。10業種中の4業種(土木(岐阜地区、飛騨地区)、土木・建築(羽島地区)、木製建具)で、主要指標の全てが悪化となるなど、業界は、発注量の減少に加え、工事単価の低下により、一段と厳しい業況が続いている。 運輸業は、前年同月比売上は、軽運送で低調横這い、県域で減少傾向推移となった。