調査レポート
景況動向調査
各種調査
もどる
景気動向調査
 平成20年12月  (平成20年12月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種85組合(うち82名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕12月の特色
◆ 景況感DI値悪化止まらず 〜マイナス87へ〜
◆ 先行き不安感強まる
  〔 2 〕12月の概況
 当月の景気動向を前年同月比景況感DI値で見ると、好転0、悪化87でDI値はマイナス87となり、前月のマイナス84に対し、3ポイントの悪化となっている。

 景況感DI値は、前月の数値を更新し、前年同月比による調査を始めた平成12年4月以来最も低い数値となるなど、8月以降厳しい状況が続いている。

 業種別にみると、前月と同様に製造業では、販売価格DI値の改善傾向が弱まり、その他の主要項目は依然悪化傾向が強い。非製造業では、主要項目全てのDI値が悪化傾向となっている。

 他の主要な調査項目については、売上高DI値マイナス68で、前月比2ポイントの悪化、販売価格DI値マイナス25で、前月比8ポイントの悪化、収益状況DI値マイナス80で、前月比2ポイント悪化となった。

 コメントでは、業況の低迷要因として、受注量の大幅な減少、消費の冷え込みによる売上の減少等に加え、景気の先行きに対する強い不安感を訴える声が多く出ており、中小企業の経営環境の悪化が懸念される。
 前年同月比景況感好転業種はなく、悪化業種は72業種である。

  主な調査項目での動向
売上動向は、前年同月比で増加8、減少76でDI値はマイナス68となり、前月のマイナス66に対し、2ポイントの悪化となっている。
 DI値は、前月に続き2ヶ月連続での悪化の動きとなり、また、平成12年4月以来最も低い数値を更新するなど、極めて厳しい動向である。
 売上増加となった業種は、食肉、銘木、東濃ひのき等7業種である。
 売上減少となった業種は、63業種である。特に、繊維・同製品、紙・紙加工品、機械・金属関係、非製造業の全ての業種区分に悪化傾向が強い。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇12、下降37でDI値はマイナス25となり、前月のマイナス17に対し、8ポイントの悪化の動きとなっている。
 販売価格が上昇した業種は、牛乳・乳製品、豆腐、家庭紙等10業種である。
 販売価格が下降した業種は、31業種である。特に、卸売業、小売業、建設業の業種区分に悪化傾向が強い。

収益状況の動向は、前年同月比で好転1、悪化81でDI値はマイナス80となり、前月のマイナス78に対し、2ポイントの悪化の動きとなっている。
 DI値は、売上動向と同様に平成12年4月以来最も低い数値を更新するなど、極めて厳しい動向である。
 収益状況が好転となった業種は、共同店舗(東濃)のみである。
 収益状況が悪化となった業種は、67業種である。特に、食料品、繊維・同製品、木材・木製品、窯業・土石、機械・金属関係、非製造業全業種の業種区分に悪化傾向が強い。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転1、悪化63でDI値はマイナス62となり、前月のマイナス55に対し、7ポイントの悪化となり依然、厳しい状況である。特に、繊維・同製品、非製造業の業種区分に悪化傾向が強い。

[景況グラフを開く]

▲ページ上へもどる