調査レポート
景況動向調査
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景気動向調査
 平成21年2月  (平成21年2月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種85組合(うち84名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕2月の特色
◆ 景況感DI値過去最低のマイナス89続く
◆ 販売価格DI値大幅に悪化
  〔 2 〕2月の概況
 当月の景気動向を前年同月比景況感DI値で見ると、好転0、悪化89でDI値は前月と同数値のマイナス89となり、前年同月比による調査を始めた平成12年4月以来最も低い数値が続き、依然厳しい状況である。

 他の主要な調査項目については、売上高DI値マイナス84で、前月比4ポイントの悪化、販売価格DI値マイナス39で、前月比13ポイントの大幅な悪化、収益状況DI値マイナス83で前月と同数値の横這いとなった。

 業種別にみると、製造業では、販売価格DI値の悪化傾向が強まり、その他の主要項目は依然悪化傾向が強い。非製造業では、主要項目全てのDI値が悪化傾向となっている。

 コメントでは、業況の低迷要因として、受注量の大幅な減少、消費需要低迷、景気低迷に伴う先行き不安に加え、雇用面での過剰感に関する意見も多く出ており、中小企業の経営環境の悪化が懸念される。

 前年同月比景況感好転業種はなく、悪化業種は75業種である。

  主な調査項目での動向
売上動向は、前年同月比で増加1、減少85でDI値はマイナス84となり、前月のマイナス80に対し、4ポイントの悪化となっている。
 DI値は、4ヶ月連続での悪化の動きとなり、また、前月に続き、平成12年4月以来最も低い数値を更新するなど、極めて厳しい動向が続いている。
 売上増加となった業種は、共同店舗(東濃)のみである。
 売上減少となった業種は、72業種である。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇7、下降46でDI値はマイナス39となり、前月のマイナス26に対し、13ポイントの大幅な悪化の動きとなっている。
 販売価格が上昇した業種は、牛乳・乳製品、豆腐、プラスチック等6業種である。
 販売価格が下降した業種は、39業種である。特に、木材・木製品、小売業、建設業の業種区分に悪化傾向が強い。

収益状況の動向は、前年同月比で好転1、悪化84でDI値はマイナス83となり、前月と同数値で依然厳しい状況が続いている。
 収益状況が好転となった業種は、共同店舗(東濃)のみである。
 収益状況が悪化となった業種は、71業種である。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転1、悪化64でDI値はマイナス63となり、前月のマイナス60に対し、3ポイントの悪化となり依然、厳しい状況である。特に、繊維・同製品、窯業・土石、機械・金属関係、各種物産品製造、卸売業、小売業、商店街、建設業で悪化傾向が強い。

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