平成21年6月 (平成21年6月末調査) |
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岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。
当制度に基づき、県内の主要業種85組合(うち85名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。
本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
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〔 1 〕6月の特色 |
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◆ 景況感DI値 マイナス80台から70台へ
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〔 2 〕6月の概況 |
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当月の景気動向を前年同月比景況感DI値で見ると、好転5、悪化78でDI値はマイナス73となり、前月のマイナス82に対し、9ポイントの改善となっている。
これで4ヶ月連続で景況感DI値が改善し、昨年8月から続いていたマイナス80台からマイナス70台に上昇したが、依然、厳しい景況感が続いている。
景況感が好転したと回答した業種は菓子、機械・工具販売、家電機器販売、生花販売、クリーニングの5業種であり、悪化業種は67業種である。
主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はマイナス61で前月比14ポイントの大幅な改善、販売価格DI値はマイナス36で前月比1ポイントの悪化、収益状況DI値はマイナス72で前月比2ポイントの改善、資金繰りDI値はマイナス54で前月比5ポイントの改善となり、販売価格を除く主要調査項目において改善が見られた。
業種別に見ると、製造業及び非製造業ともに、販売価格を除く全ての調査項目においてDI値マイナス30以下の「悪化」となっている。
コメントからは、依然、受注量の減少、需要低迷、景気低迷に伴う先行きを不安視する声が多い中、一部の業種で、「需要の下げ止まり感が見られ、明るい面が少し見られるようになった」、「ほんの少し回復に向かった感がある」との声もある。
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主な調査項目での動向 |
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売上高の動向は、前年同月比で増加9、減少70でDI値はマイナス61となり、前月のマイナス75に対し、14ポイントの大幅な改善となっている。
DI値は、前月に続き2ヶ月連続の改善の動きとなった。しかし、実際には需要回復による売上増加でなく、一時的要因による売上増加との報告もある。
売上が増加したと回答した業種は、先月の2業種から8業種に増加し、食肉(国産)、銘木、家庭紙、医薬品卸、機械・工具販売、家電機器販売、共同店舗(東濃)、生花販売となっている。
売上減少となった業種は、60業種あり、特に繊維・同製品、窯業・土石、鉄鋼、金属、一般機械、商店街、サービス業、建設業の業種区分に悪化傾向が強い。
販売価格の動向は、前年同月比で上昇8、下降44でDI値はマイナス36となり、前月のマイナス35に対し、1ポイントの悪化の動きとなっている。
販売価格が上昇した業種は、牛乳・乳製品、銘木、製材・素材生産、家庭紙、生コンクリート、生花販売、土木(岐阜地区)である。
販売価格が下降した業種は38業種あり、特に小売業、建設業の業種区分に悪化傾向が強い。
収益状況の動向は、前年同月比で好転3、悪化75でDI値はマイナス72となり、前月のマイナス73に対し、1ポイントの改善の動きとなっており、依然厳しい水準ながら4ヶ月連続で上向いている。
収益状況が好転した業種は、共同店舗(東濃)、生花販売、クリーニングで、悪化した業種は64業種である。
特に繊維・同製品、窯業・土石、鉄鋼・金属、一般機械、建設業の業種区分に悪化傾向が強い。
資金繰りの動向は、前年同月比で好転2、悪化56でDI値はマイナス54となり、前月のマイナス59に対し、5ポイントの改善となっている。
特に繊維・同製品、窯業・土石、一般機械、輸送用機器、各種物産品、建設業で悪化傾向が強い。
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