調査レポート
景況動向調査
各種調査
もどる
景気動向調査
 平成21年8月  (平成21年8月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種85組合に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕8月の特色
◆ 景況感DI値、マイナス80へ
  〔 2 〕8月の概況
 当月の景気動向を前年同月比景況感DI値で見ると、好転0、悪化80でDI値はマイナス80となり、前月のマイナス73に対し、7ポイントの悪化となっている。
 平成21年3月から前月まで景況感DI値は改善傾向にあったが、8月は再び悪化した。
 景況感が好転したと回答した業種は無く、悪化と回答した業種は68業種であった。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はマイナス72で前月比5ポイントの悪化、販売価格DI値はマイナス47で前月比4ポイントの悪化、収益状況DI値はマイナス82で前月比8ポイントの悪化、資金繰りDI値はマイナス48で前月比1ポイントの改善となり、資金繰りを除く主要調査項目において悪化となった。

 業種別に見ると、非製造業の雇用人員を除く全ての調査項目においてDI値マイナス30以下の「悪化」となっている。
 コメントからは、依然、受注量の減少、需要低迷、景気低迷に伴う先行きを不安視する声が多く、ダンピングによる収益悪化、燃料・原材料価格の上昇、競争による値崩れなど懸念する声も寄せられている。また、前月に引き続き、当月も長雨や冷夏などの季節的要因の影響による売上不振を挙げる報告も多かった。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、前年同月比で増加4、減少76でDI値はマイナス72となり、前月のマイナス67に対し、5ポイントの悪化となっている。
 悪化要因の一つに、長雨や冷夏の天候不順の影響による、食料品・衣料品等の販売不振、観光客の減少等が挙げられる。
 売上が増加した業種は、4業種となっており、銘木、医薬品卸、機械・工具販売、共同店舗(東濃)となっている。
 売上減少となった業種は、65業種あり、特に繊維・同製品、鉄鋼・金属、一般機械、小売業、商店街、サービス業、建設業に減少が多い。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇1、下降48でDI値はマイナス47となり、前月のマイナス43に対し、4ポイントの悪化の動きとなっている。
 販売価格が上昇した業種は、牛乳・乳製品のみである。
 販売価格が下降した業種は41業種あり、特に一般機械、卸売業、小売業、建設業に低下が多い。

収益状況の動向は、前年同月比で好転1、悪化83でDI値はマイナス82となり、前月のマイナス74に対し、8ポイントの悪化の動きとなっている。
 収益状況が好転した業種は、共同店舗(東濃)のみである。
 収益状況か悪化した業種は71業種あり、特に繊維・同製品、木材・木製品、窯業・土石、鉄鋼・金属、一般機械、商店街、サービス業、建設業に悪化が多い。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転2、悪化50でDI値はマイナス48となり、前月のマイナス49に対し、1ポイントの改善となっている。
 特に窯業・土石、商店街、建設業、運輸業に悪化が多い。

[景況グラフを開く]

▲ページ上へもどる