調査レポート
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景気動向調査
 平成21年9月  (平成21年9月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種85組合(うち82名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕9月の特色
◆ 景況感DI値 マイナス80台から70台へ
  〔 2 〕9月の概況
 当月の景気動向を前年同月比景況感DI値で見ると、好転0、悪化73でDI値はマイナス73となり、前月のマイナス80に対し、7ポイントの改善となっている。
 再び景況感DI値はマイナス80台からマイナス70台となったが、景況感が好転したと回答した業種は無く、依然、厳しい状況が続いている。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はマイナス69で前月比3ポイントの改善、販売価格DI値はマイナス46で前月比1ポイントの改善、収益状況DI値はマイナス75で前月比7ポイントの改善、資金繰りDI値はマイナス53で前月比5ポイントの悪化となり、資金繰りを除く主要調査項目において改善となった。

 業種別に見ると、非製造業の雇用人員を除く全ての調査項目においてDI値マイナス30以下の「悪化」となっている。
 コメントからは、依然、受注量の減少、需要の停滞、消費の低迷による厳しい経営環境であるとの報告が多い他、価格競争が更に激化、競争激化による低価格受注、販売単価の低下などの声も多く寄せられた。
 また、当月は大型連休(シルバーウィーク)の影響による一時的な売上増加の報告があったが、秋以降の新型インフルエンザの感染拡大による売上減少を懸念する声もあった。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、前年同月比で増加6、減少75でDI値はマイナス69となり、前月のマイナス72に対し、3ポイントの改善となっている。
 売上が増加した業種は、5業種となっており、菓子、各種物産品(観光)、医薬品卸、共同店舗(東濃)、生花販売となっている。
 売上減少となった業種は、75業種あり、特に繊維・同製品、窯業・土石、鉄鋼・金属、建設業に減少が多い。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇2、下降48でDI値はマイナス46となり、前月のマイナス47に対し、1ポイントの改善となっている。
 販売価格が上昇した業種は、牛乳・乳製品、水産物商業である。
 販売価格が低下した業種は40業種あり、特に一般機械、小売業、建設業に低下が多い。

収益状況の動向は、前年同月比で好転3、悪化78でDI値はマイナス75となり、前月のマイナス82に対し、7ポイントの改善となっている。
 収益状況が好転した業種は、プラスチック、各種物産品(観光)、生花販売である。
 収益状況か悪化した業種は64業種あり、特に繊維・同製品、窯業・土石、鉄鋼・金属、一般機械、小売業、商店街、サービス業、建設業に悪化が多い。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転0、悪化53でDI値はマイナス53となり、前月のマイナス48に対し、5ポイントの悪化となっている。
 資金繰りが好転した業種はなく、悪化した業種は44業種あり、特に窯業・土石、商店街、建設業、運輸業に悪化が多い。
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