平成24年4月 (平成24年4月末調査) |
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岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。
当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。
本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
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〔 1 〕4月の特色 |
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◆ 景況感DI値 マイナス15 〜前月比10ポイントの改善〜
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◆ 景況感DI値がマイナス10台となるのは、平成18年10月末調査結果以来、5年6か月ぶり
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◆ 主要調査項目の中では、販売価格DI値の改善幅が大きい
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〔 2 〕4月の概況 |
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当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転10、悪化25でDI値はマイナス15となり、前月のマイナス25に対し、10ポイントの改善となった。業種別に見ても、製造業で9ポイント、非製造業でも9ポイントそれぞれ改善した。
なお、景況感DI値としては、本年1月末調査結果(マイナス51)より3ヵ月連続の改善であり、そこからの改善幅も36ポイントとなっている。
また、景況感DI値がマイナス10台となるのは、平成18年10月末調査結果(マイナス14)以来、5年6ヵ月ぶりとなる。
当月の調査結果の集計対象である70業種のうち、景況感が「好転」と回答した業種は製材、紙加工品、メッキ、輸送用機器、中古自動車販売、木造建築、軽運送の7業種(前月比−2業種)、景況感が「悪化」と回答した業種は18業種(前月比−8業種)となった。
そこからみると、「悪化」の方向性がより弱まったことが、当月の景況感DI値の数値改善の要因とも言える。
主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値は前月比5ポイントの改善、販売価格DI値は前月比12ポイントの改善、収益状況DI値は前月比8ポイントの改善、資金繰りDI値は前月比7ポイントの改善と、種要調査項目全てにおいて改善の結果であるが、特に販売価格DI値の改善幅が大きくなった。
コメントを見ると、製造業では、自動車関連産業よりエコカー補助金の影響から“仕事量増加”、“売上回復”との報告があった他、航空機関連産業でも“受注量増加”、“概ね好調”といった内容が見られるなど、一部業種での好調さが目立つ。
一方で、全体としては、長引く円高、原油価格の高騰や原材料価格の高止まりなどで、収益が圧迫(悪化)しているとした内容や、先行きに対して今夏の電力供給の制約や値上げを懸念する声もあり、景況感は依然として慎重な見方が多い。
非製造業では、商店街より春のイベントシーズンを受けて、「活況が出てきた感がある(岐阜市商店街)」、「各商店で活気が見られた(大垣市商店街)」のコメントがあった他、観光関連産業からは、「個人やグループ旅行の宿泊が好調(長良川畔旅館)」、「宿泊者数が持ち直してきた(高山旅館)」といった報告があった。また、建設業からは、新年度も公共事業予算の削減を見通したうえで「不透明感は増幅している(生コンクリート)」、「経営の方向性が見出せない(土木(岐阜地区))」、「発注は期待できない(建築設計)」といった報告が寄せられている。 |
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主な調査項目での動向 |
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売上高の動向は、前年同月比で増加27、減少30でDI値はマイナス3となり、前月のマイナス8に対し、5ポイントの改善となった。
売上高が増加した業種は19業種あり、菓子、製材、銘木、家具・装飾品、特殊紙、紙加工品、タイル、石灰、砕石生産、メッキ、可児工業団地、輸送用機器、中古自動車販売、共同店舗(飛騨)、長良川畔旅館、高山旅館、広告美術、鉄構造物、電気工事となっている。
増加と回答したコメントには、「新築残に加え、補修・改修案件がある(タイル)」、「輸送機器関連業種は概ね好調(可児工業団地)」、「売り出しが好調であった(共同店舗(飛騨地区))」、「海外からの観光客が増加傾向(高山旅館)」といった内容などがあった。
売上が減少した業種は21業種あり、特に食料品に多い。
販売価格の動向は、前年同月比で上昇12、低下20でDI値はマイナス8となり、前月のマイナス20に対し、12ポイントの改善となった。
販売価格が上昇した業種は9業種あり、牛乳、プラスチック、タイル、石灰、可児工業団地、青果販売、石油製品販売、生花販売、鉄構造物である。販売価格が低下した業種は14業種あった。
収益状況の動向は、前年同月比で好転14、悪化40でDI値はマイナス26となり、前月のマイナス34に対し、8ポイントの改善となった。
収益状況が好転した業種は10業種あり、菓子、ニット工業、家具・装備品、紙加工品、輸送用機器、中古自動車販売、長良川畔旅館、下呂温泉旅館、広告美術、軽運送である。
収益状況が悪化した業種は28業種あり、特に一般機械、卸売業、小売業、建設業に多い。
資金繰りの動向は、前年同月比で好転4、悪化20でDI値はマイナス16となり、前月のマイナス23に対し、7ポイントの改善となった。
資金繰りが好転した業種は3業種あり、家具・装備品、可児工業団地、輸送用機器となっている。
資金繰りが悪化した業種は14業種あった。
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