調査レポート
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景気動向調査
 平成24年6月  (平成24年6月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕6月の特色
景況感DI値2ヵ月連続で悪化 〜15ポイント悪化のマイナス33へ〜
売上高、販売価格、収益状況、資金繰りが悪化
先行きへの不安は依然根強い
◆ 業種別では紙加工品と輸送用機器が好調
  〔 2 〕6月の概況
 当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転7、悪化40でDI値はマイナス33となり、前月のマイナス18に対し、15ポイントの悪化となった。景況感DI値は2ヵ月連続で悪化の結果となっている。
業種別に見ても、製造業で13ポイント、非製造業でも18ポイント、それぞれ10ポイント以上の悪化となっている。
景況感が「好転」と回答した業種は、集計対象の70業種のうち、紙加工品、メッキ、輸送用機器、広告美術、木造建築の5業種(前月比−4業種)となり、景況感が「悪化」と回答した業種は28業種(前月比+7業種)となった。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値は前月比24ポイントの悪化、販売価格DI値は前月比8ポイントの悪化、収益状況DI値は前月比11ポイントの悪化、資金繰りDI値は前月比7ポイントの悪化となり、これら全ての調査項目で悪化している。

 コメントを見ると、製造業からは、航空機関連産業とエコカー補助金が追い風となっている自動車関連産業より、引き続き“好調を維持”との報告がある。

 しかし、全体としては長引く円高を背景に、取引先の海外生産や海外調達等が進展し、経営環境が悪化することを懸念する内容が少なくないほか、“販売価格の下落”、“原材料価格の上昇”などを要因に、企業の収益性が厳しくなっているとの報告も寄せられている。
 非製造業では、卸売業より「EU全体の情勢悪化と円高が影響し、輸出関連が特に悪化(陶磁器)」、「中国経済の冷え込みの影響で景況感は良くなかった(機械・工具販売)」など海外経済の減速が企業経営に影響している報告があった。
 また、建設業からは「下請同士の値段の叩き合い(鉄構造物)」、「低価格の請負い競争が続く(管設備工業)」、「単価割れの仕事を取り合う状態(木製建具)」など受注確保のため価格競争が激化しているとの報告があった。
 今後の見通しは、“欧州の財政金融不安に伴う海外経済の減速”、“長引く円高による国内製造業の海外生産シフト”、“今夏の電力供給不足による事業活動への影響”などの懸念する内容があった。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、前年同月比で増加20、減少40でDI値はマイナス20となり、前月のプラス4に対し、24ポイントの大幅な悪化となった。なお、業種別に見みると、製造業のDI値はマイナス17(前月比−33)、非製造業のDI値はマイナス24ポイント(前月比−15)で、製造業の悪化幅が大きくなっている。
 売上高が増加した業種は14業種(前月比−9業種)あり、特に家具・装備品、紙加工品、タイル、砕石生産、メッキ、可児工業団地、輸送用機器、中古自動車販売、共同店舗(飛騨)、商店街(岐阜)、広告美術、鉄構造物、電気工事、木造建築である。
 売上高が減少した業種は28業種(前月比+8業種)あり、特に食料品、卸売業、小売業に多い。
「売上減少」と回答した業種のコメントには、「お中元・贈答品需要が低迷(米菓)」、「天候要因により消費動向は低下し、売上悪化(婦人・子供服)」、「輸出関連が特に悪化(陶磁器卸)」といった内容があった。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇5、低下28でDI値はマイナス23となり、前月のマイナス15に対し、8ポイントの悪化となった。
販売価格が上昇した業種は4業種あり、プラスチック、タイル、石灰、鉄構造物である。
販売価格が低下した業種は20業種あり、特に一般機械、卸売業、小売業に多い。

収益状況の動向は、前年同月比で好転11、悪化44でDI値はマイナス33となり、前月のマイナス22に対し、11ポイントの悪化となった。
収益状況が好転した業種は8業種あり、家具・装備品、紙加工品、可児工業団地、輸送用機器、中古自動車販売、下呂温泉旅館、広告美術、木造建築である。
収益状況が悪化した業種は31業種あり、特に食料品、卸売業、小売業に多い。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転2、悪化27でDI値はマイナス25となり、前月のマイナス18に対し、7ポイントの悪化となった。
資金繰りが好転した業種は2業種あり、輸送用機器、広告美術となっている。
資金繰りが悪化した業種は19業種あり、特に一般機械に多い。
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