調査レポート
景況動向調査
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景気動向調査
 平成25年4月  (平成25年4月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕4月の特色
◆ 景況感DI値 前月比で6ポイントの改善
◆ 景況感が「好転」と回答した業種 前月比で4業種の増
◆ 販売価格、収益状況、資金繰りは改善傾向
◆ 円安を要因とした、原油、電気、原材料価格等の上昇を懸念
  〔 2 〕4月の概況
 当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転8、悪化32でDI値はマイナス24となり、前月のマイナス30に対し、6ポイントの改善となり、景況感DI値は前月から2ヶ月続けて改善した。
 なお、回答のあった70業種のうち、前年同月比で景況感が「好転」と回答した業種は、東濃ひのき、砂利生産、刃物等金属製品(輸出)、メッキ、可児工業団地、輸送用機器の6業種(前月比+4業種)。
 また、「悪化」と回答した業種は23業種(前月比±0業種)となり、繊維・同製品、卸売業、小売業の区分で多かった。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はマイナス16で前月比1ポイントの悪化、販売価格DI値はマイナス14で前月比9ポイントの改善、収益状況DI値はマイナス30で前月比1ポイントの改善、資金繰りDI値はマイナス22で前月比7ポイントの改善となり、売上高以外の調査項目において改善傾向となった。
 
 コメントを見てみると、製造業では、一般機械、輸送用機器から“航空機関連の分野で好調/受注が増加”といった報告が引き続き寄せられている。その他でも「肉加工品の売れ行きが好調で売上は伸びた。(食肉(国産))」、「国内経済の好転観測からレディースの高額衣料品の売り上げが伸びている。(縫製・既製服)」、「ゴールデンウィーク中にも、いくつかの企業が休日返上で稼働する。(可児工業団地)」など、プラスの内容を伝える報告があった。
 非製造業でも、「平成24年度補正予算の執行により、売上高、受注数量は増加している。(土木(岐阜地区)」、「政局が安定し、景気回復ムードにより旅行意欲が高まっていると思われる。(長良川畔旅館)」、「4月前半は引越しの受注で忙しく、後半になると、チャーターの問い合わせなどで活況づいた。(軽運送業)」といったプラスのコメントがあった。
 一方で、円安を要因とした原油、燃料費、原材料費の高騰、電気代の値上げ等とそれに伴う収益の悪化を懸念するコメントも多く見られた。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、前年同月比で増加22、減少38でDI値はマイナス16となり、前月のマイナス15に対し、1ポイントの悪化となった。
 売上が増加した業種は16業種(前月比+2業種)あり、食肉(国産)、銘木、家具・装備品、東濃ひのき、砂利生産、刃物等金属製品(輸出)、メッキ、可児工業団地、輸送用機器、商店街(岐阜)、高山旅館、土木(岐阜地区)、電気工事、建築板金、木造建築、軽運送である。
 売上が減少した業種は27業種あり(前月比+2業種)、特に繊維・同製品、窯業・土石、小売業に多い。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇7、低下21でDI値はマイナス14となり、前月のマイナス23に対し、9ポイントの改善となった。
 販売価格が上昇した業種は5業種(前月比+2業種)あり、銘木、石灰、砂利生産、砕石生産、可児工業団地である。
 販売価格が低下した業種は15業種(前月比+12業種)あり、特に小売業に多い。

収益状況の動向は、前年同月比で好転8、悪化38でDI値はマイナス30となり、前月比マイナス31に対し、1ポイントの改善となった。
 収益状況が好転した業種は6業種(前月比+1業種)あり、家具・装備品、東濃ひのき、砂利生産、可児工業団地、輸送用機器、木造建築である。
 収益状況が悪化した業種は27業種(前月比±0業種)あり、特に繊維・同製品、小売業に多い。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転2、悪化24でDI値はマイナス22となり、前月のマイナス29に対し、7ポイントの改善となった。
 資金繰りが好転した業種は2業種(前月比+1業種)あり、可児工業団地、輸送用機器である。
 資金繰りが悪化した業種は17業種となり、特に小売業に多い。
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