平成25年10月 (平成25年10月末調査) |
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岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。
当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。
本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。 |
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〔 1 〕10月の特色 |
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◆ 景況感DI値マイナス16 〜前月比で14ポイント悪化〜
◆ 景況の改善傾向に一服感
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〔 2 〕10月の概況 |
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当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転8、悪化24でDI値はマイナス16となり、前月のDI値マイナス2に対し14ポイント悪化しており、ここのところの改善傾向から一転、大幅な悪化の動きとなった。
業種別にみても、製造業で前月比マイナス6ポイント、非製造業で前月比マイナス21ポイントそれぞれDI値が悪化することとなった。
なお、回答のあった69業種のうち、前年同月比で景況感が「好転」と回答した業種は、家具・装備品、東濃ひのき、砂利生産、刃物等金属製品(輸出)、輸送用機器、鉄構造物の6業種(前月比−3業種)。
また、「悪化」と回答した業種は17業種(前月比+6業種)となり、特に卸売業、商店街の区分で多かった。
主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はマイナス9で前月比15ポイントの悪化、販売価格DI値はマイナス7で前月比9ポイントの悪化、収益状況DI値はマイナス23で前月比14ポイントの悪化、資金繰りDI値はマイナス13で前月比10ポイントの悪化となり、これら全ての調査項目において悪化の結果となった。
コメントを見ると、製造業では、「住宅産業の景況感に連動して、大都市圏のみならず地方での販売増も顕著。(家具・装備品)」、「大型工事が動き出している。(砂利生産)」、「輸出環境は、円安状況から対前年同月比で好転し、全体的に業況は改善傾向。(刃物等金属製品(輸出)」、「民間航空機関係において受注量は増加。(輸送用機器)」など、プラスの内容が報告された。
非製造業では、「外国人観光客の入り込みは好調。(高山市商店街)」、「新規開業、店舗改装などの投資が上向いている。(飲食業)」、「土木建設事業予算の増加により、受注量は増大。(土木(岐阜地区))」、「急送品の輸送依頼が多く忙しい。(軽運送業)」など、プラスの内容が報告された。
一方で、依然、幅広い業種から、円安状況が定着しつつある中で、原油、輸入原材料価格の高騰、電気料金の値上げなど、コスト増による収益悪化を伝える内容があった。また、当月は、上旬までの高温の状況や大型台風の接近といった天候不順から、季節需要のほか、商店街や観光地など人出には、マイナスの影響があったという内容が報告されている。 |
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主な調査項目での動向 |
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売上高の動向は、前年同月比で増加21、減少30でDI値はマイナス9となり、前月のプラス6
に対し、15ポイントの悪化となった。
売上高が増加した業種は15業種(前月比−6業種)あり、家具・装備品、東濃ひのき、石灰、砂利生産、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、可児工業団地、輸送用機器、青果販売、自動車車体整備、旅行業、土木(岐阜地区)、鉄構造物、電気工事、木造建築である。
売上が減少した業種は21業種(前月比+4業種)あり、特に繊維・同製品、卸売業、商店街に多い。
販売価格の動向は、前年同月比で上昇11、低下18でDI値はマイナス7となり、前月のプラス2に対し、9ポイントの悪化となった。
販売価格が上昇した業種は8業種(前月比−1業種)あり、砂利生産、砕石生産、可児工業団地、青果販売、水産物商業、石油製品販売、生花販売、自動車車体整備である。
販売価格が低下した業種は13業種(前月比+5業種)あり、特に卸売業に多い。
収益状況の動向は、前年同月比で好転13、悪化36でDI値はマイナス23となり、前月のマイナス9に対し、14ポイントの悪化となった。
収益状況が好転した業種は9業種(前月比−1業種)あり、家具・装備品、東濃ひのき、石灰、刃物等金属製品(輸出)、可児工業団地、輸送用機器、青果販売、鉄構造物、木造建築である。
収益状況が悪化した業種は25業種(前月比+9業種)あり、特に紙・紙加工品、卸売業、小売業、商店街に多い。
資金繰りの動向は、前年同月比で好転4、悪化17でDI値はマイナス13となり、前月のマイナス3に対し、10ポイントの悪化となった。
資金繰りが好転した業種は3業種(前月比−1業種)あり、東濃ひのき、可児工業団地、輸送用機器である。
資金繰りが悪化した業種は12業種(前月比+6業種)あり、特に卸売業に多い。 |
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