調査レポート
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景気動向調査
 平成25年11月  (平成25年11月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕11月の特色
◆ 景況感DI値マイナス4 〜前月比で12ポイント改善〜
◆ 非製造業の景況感DI値の改善幅は、前月比でプラス18
◆ 主要な調査項目 全てにおいてDI値が改善
  〔 2 〕11月の概況
 当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転16、悪化20でDI値はマイナス4となり、前月のDI値マイナス16に対し12ポイント改善しており、前月からは大幅な改善の動きとなった。
 業種別にみても、製造業で前月比プラス6ポイント、非製造業で前月比プラス18ポイントそれぞれDI値が改善することとなった。
 なお、回答のあった69業種のうち、前年同月比で景況感が「好転」と回答した業種は、合成繊維織物、家具・装備品、東濃ひのき、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、輸送用機器、機械・工具販売、家電機器販売、鉄構造物、電気工事、建築板金の11業種(前月比+5業種)。
 また、「悪化」と回答した業種は14業種(前月比−3業種)となっている。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はプラス13で前月比22ポイントの改善、販売価格DI値はマイナス3で前月比4ポイントの改善、収益状況DI値はマイナス9で前月比14ポイントの改善、資金繰りDI値はマイナス12で前月比1ポイントの改善となり、全ての調査項目において改善の結果となった。

 コメントを見ると、製造業では、「大形床タイルを中心に輸入タイルは堅調に推移しており、この傾向は一層顕著になる見通し。(タイル)」、「輸出向け刃物製造では、売上、収益ともに好転。在庫、資金繰りにも好影響となる。(刃物等金属製品(内需))」、「対前年同月比で売上15%以上のアップ。受注量は増加傾向。(輸送用機器)」、「売上高や設備操業度など多くの項目で改善傾向が続く。(可児工業団地)」など、プラスの内容が報告された。
 非製造業では、「消費増税の駆け込み需要の影響と考えられる受注が見られ、売上が前年同月比で10%程度増。(機械・工具販売)」、「消費増税の影響により、戸建住宅の建設が増加している。(管設備工事)」、「当月上旬の3連休、そして休前日は、ほぼ満室状態となった。(高山旅館)」、プラス内容を伝える報告がある−方で、建設関連の業種では、先月に続き、受注増の状況下において、職人の高齢化、技能者の人材不足といった人手不足が改善されず、対応ができないといった報告もされている。
 また、依然幅広い業種から、原油、輸入原材料価格の高騰、電気料金の値上げなど、コスト増による収益悪化を伝える報告があった。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、前年同月比で増加38、減少25でDI値はプラス13となり、前月のマイナス
9に対し、22ポイントの改善となった。
 売上高が増加した業種は26業種(前月比+11業種)あり、牛乳、食肉(国産)、菓子、米菓、合成繊維織物、銘木、家具・装備品、東濃ひのき、石灰、生コンクリート、砂利生産、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、メッキ、可児工業団地、輸送用機器、機械・工具販売、青果販売、家電機器販売、生花販売、長良川畔旅館、クリーニング、土木(岐阜地区)、鉄構造物、電気工事、建築板金である。
 売上が減少した業種は17業種(前月比−4業種)となった。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇13、低下16でDI値はマイナス3となり、前月のマイナス7に対し、4ポイントの改善となった。
 販売価格が上昇した業種は9業種(前月比+1業種)あり、銘木、家具・装備品、東濃ひのき、プラスチック、砂利生産、砕石生産、青果販売、石油製品販売、生花販売である。
 販売価格が低下した業種は11業種(前月比−2業種)となった。

収益状況の動向は、前年同月比で好転17、悪化26でDI値はマイナス9となり、前月のマイナス23に対し、14ポイントの改善となった。
 収益状況が好転した業種は12業種(前月比+3業種)あり、合成繊維織物、銘木、家具・装備品、東濃ひのき、石灰、刃物等金属製品(輸出)、可児工業団地、輸送用機器、鉄構造物、電気工事、建築板金、木造建築である。
 収益状況が悪化した業種は18業種(前月比−7業種)あり、特に紙・紙加工品、卸売業に多い。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転7、悪化19でDI値はマイナス12となり、前月のマイナス13に対し、1ポイントの改善となった。
 資金繰りが好転した業種は5業種(前月比+2業種)あり、東濃ひのき、可児工業団地、輸送用機器、電気工事、建築板金である。
 資金繰りが悪化した業種は13業種(前月比+1業種)あり、特に卸売業に多い。
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