調査レポート
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景気動向調査
 平成26年2月  (平成26年2月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕2月の特色
◆ 景況感DI値プラス11 〜前月比で7ポイントの改善〜
◆ 非製造業の景況感DI値の改善幅が大きい
◆ 消費増税前の駆け込み需要がみられる
  〔 2 〕2月の概況
 当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転25、悪化14で、DI値はプラス11となり、前月のDI値プラス4に対し7ポイントの改善となっている。
 さらに業種別の景気動向を前年同月比の景況感DI値でみると、製造業のDI値はプラス14となり、前月比でプラス2ポイント、非製造業のDI値はプラス9となり、前月比プラス12ポイントとなっている。ともに改善の結果ではあるが、非製造業の改善幅が大きい。
 なお、回答のあった70業種のうち、前年同月比で景況感が「好転」と回答した業種は、米菓、銘木、家具・装備品、特殊紙、石灰、砂利生産、砕石生産、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、輸送用機器、機械・工具販売、家電機器販売、中古自動車販売、広告美術、鉄構造物、電気工事、建築板金、室内装飾の18業種(前月比+3業種)。
 また、「悪化」と回答した業種は10業種(前月比−2業種)となっている。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はプラス14で前月比5ポイントの悪化、販売価格DI値はプラス6で前月比6ポイントの改善、収益状況DI値はマイナス1で前月比5ポイントの改善、資金繰りDI値はマイナス2で前月比±0ポイントとなっている。

 コメントを見ると、製造業では、「レディース春夏物の受注状況は、前年同月比で増加している組合員が多い。(縫製)」、「各社前年同月比15%〜30%の伸び。休日の振替や残業によって生産量の増加へ対応している。(家具・装備品)」、「2月の製品生産量、製品出荷量は前年同月を上回る状態となり、単価改定も逐次浸透し、収益状況も好転の傾向。(砕石生産)」など、プラスの内容が報告されている。
 非製造業では、「大型冷蔵庫・洗濯機・テレビ等で消費増税前の駆け込み需要が見られる。(家電機器販売)」、「葬儀、ブライダル等の業務需要の動きが比較的活発。(生花販売)」、「リホーム工事が多くなり仕事量が増大。(建築板金)」など、プラスの内容が報告されている。
 なお、“消費増税前の駆け込み需要”を要因とする売上、受注動向の改善を伝えるコメントは、上記(家電機器販売)を含め、幅広い業種から報告されている。
 また、生産(仕事)が増加する中で、現状の技術者(職人)不足、そして人材確保難の状況にあり、対応できないといった課題が報告されている。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、前年同月比で増加35、減少21でDI値はプラス14となり、前月のプラス19に対し、5ポイントの悪化となった。
 売上高が増加した業種は25業種(前月比−1業種)あり、米菓、縫製(既製服)、製材、家具・装備品、特殊紙、石灰、生コンクリート、砂利生産、砕石生産、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、メッキ、県金属工業団地、可児工業団地、輸送用機器、機械・工具販売、青果販売、家電機器販売、中古自動車販売、生花販売、広告美術、土木(岐阜地区)、鉄構造物、電気工事、室内装飾である。
 売上が減少した業種は15業種(前月比+2業種)となった。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇17、低下11でDI値はプラス6となり、前月の±0に対し、6ポイントの改善となった。
 販売価格が上昇した業種は12業種(前月比+3業種)あり、食肉(国産)、銘木、家具・装備品、東濃ひのき、プラスチック、砂利生産、砕石生産、青果販売、水産物商業、石油製品販売、生花販売、鉄構造物である。
 販売価格が低下した業種は7業種(前月比−2業種)となった。

収益状況の動向は、前年同月比で好転20、悪化21でDI値はマイナス1となり、前月のマイナス6に対し、5ポイントの改善となった。
 収益状況が好転した業種は14業種(前月比+3業種)あり、米菓、製材、家具・装備品、特殊紙、砂利生産、砕石生産、刃物等金属製品(輸出)、機械・工具販売、青果販売、中古自動車販売、広告美術、鉄構造物、電気工事、建築板金である。
 収益状況が悪化した業種は15業種(前月比±0業種)となった。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転10、悪化12でDI値はマイナス2となり、前月のマイナス2に対し、±0ポイントとなった。。
 資金繰りが好転した業種は7業種(前月比±0業種)あり、家具・装備品、可児工業団地、輸送用機器、青果販売、広告美術、電気工事、建築板金である。
 資金繰りが悪化した業種は9業種(前月比±0業種)となった。
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