調査レポート
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景気動向調査
 平成26年3月  (平成26年3月末調査)
 岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。

 当制度に基づき、県内の主要業種70組合(うち70名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。

 本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。
  〔 1 〕3月の特色
◆ 景況感DI値プラス13 〜前月比2ポイントの改善〜
◆ 売上高DI値 前月比31ポイントの大幅な上昇
◆ 消費税増税前の駆け込み需要の影響が顕著
  〔 2 〕3月の概況
 当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転28、悪化15で、DI値はプラス13となり、前月のDI値プラス11に対し2ポイントの改善となった。
 さらに業種別の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、製造業のDI値はプラス14となり、前月比で±0ポイント、非製造業のDI値はプラス12となり、前月比でプラス3ポイントとなった。
 なお、回答のあった70業種のうち、前年同月比で景況感が「好転」と回答した業種は、米菓、合成繊維織物、銘木、家具、紙加工品、石灰、砕石生産、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、輸送用機器、機械・工具販売、家電機器販売、中古自動車販売、生花販売、商店街(大垣)、鉄構造物、電気工事、建築板金、室内装飾、軽運送の20業種(前月比+2業種)。
 また、「悪化」と回答した業種は11業種(前月比+1業種)となった。。

 主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はプラス45で前月比31ポイントの改善、販売価格DI値はプラス3で前月比3ポイントの悪化、収益状況DI値はプラス7で前月比8ポイントの改善、資金繰りDI値はプラス2で前月比4ポイントの改善となり、売上高の調査項目において改善幅が大きい。

 コメントを見ると、製造業では、「消費税増税前の駆け込み需要が顕著に現れて、売上が前年同月比で2〜3倍増加した。(米菓)」、「トイレットペーパー等の家庭紙業界では、フル稼働での生産ではあるが、製品在庫はゼロの状態。(機械すき和紙)」、「売上は前年同月比で12%以上のアップ。民間航空機関係において受注量は増加(輸送用機器)」など、プラスの内容が報告された。
 非製造業では、「春休みの卒業旅行や家族旅行、海外からの観光客が多かった。(高山旅館)」、「電気引込工事量は、前年同月比53%の増加。消費税増税前の駆け込み工事が増加している。(電気工事)」、「当月はここ数年あったかどうかという忙しさ。受注量は前年同月比で45%増。(軽運送業)」など、プラスの内容が報告された。
 当月は、上記も含め“消費税増税前の駆け込み需要”に関するコメントが目立った。一方で、増税後の反動減を懸念するコメントも少なくない。
  主な調査項目での動向
売上高の動向は、前年同月比で増加55、減少10でDI値はプラス45となり、前月のプラス14に対し、31ポイントの改善となった。
 売上高が増加した業種は38業種(前月比+13業種)あり、食肉(国産)、米菓、合成繊維織物、メンズアパレル、縫製(既製服)、製材、銘木、家具、紙加工品、プラスチック、陶磁器(工業)、石灰、生コンクリート、砕石生産、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、メッキ、県金属工業団地、可児工業団地、輸送用機器、陶磁器産地卸、機械・工具販売、青果販売、家電機器販売、メガネ販売、中古自動車販売、生花販売、商店街(大垣)、長良川畔旅館、クリーニング、理容・美容業、土木(岐阜地区)、鉄構造物、電気工事、建築板金、室内装飾、木造建築、軽運送である。
 売上が減少した業種は7業種(前月比−8業種)となった。

販売価格の動向は、前年同月比で上昇14、低下11でDI値はプラス3となり、前月のプラス6に対し、3ポイントの悪化となった。
 販売価格が上昇した業種は10業種(前月比−2業種)あり、銘木、家具、東濃ひのき、砂利生産、砕石生産、刃物等金属製品(輸出)、青果販売、石油製品販売、生花販売、鉄構造物である。
 販売価格が低下した業種は8業種(前月比+1業種)となった。

収益状況の動向は、前年同月比で好転24、悪化17でDI値はプラス7となり、前月のマイナス1に対し、8ポイントの改善となった。
 収益状況が好転した業種は17業種(前月比+3業種)あり、米菓、合成繊維織物、家具、紙加工品、砕石生産、刃物等金属製品(輸出)、可児工業団地、機械・工具販売、中古自動車販売、生花販売、商店街(大垣)、長良川畔旅館、鉄構造物、電気工事、建築板金、木造建築、軽運送である。
 収益状況が悪化した業種は12業種(前月比−3業種)となった。

資金繰りの動向は、前年同月比で好転10、悪化8でDI値はプラス2となり、前月のマイナス2に対し、4ポイントの改善となった。
 資金繰りが好転した業種は7業種(前月比±0業種)あり、家具、可児工業団地、輸送用機器、生花販売、電気工事、建築板金、軽運送である。
 資金繰りが悪化した業種は6業種(前月比−3業種)となった。
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