メッキの種類と特徴
黒色クロムメッキ
 黒色クロムメッキ皮膜中のクロム含有量は、約55〜80%で、メッキ浴の種類によって異なる。析出物は、金属クロムとクロム酸化物、水和物からなると考えられている。黒色を有するのは、普通、表面のごく薄い皮膜である。また硬さはニッケルメッキ程度である。したがって、黒色皮膜の耐摩耗性は極めて低いが、黒色クロムメッキ特有の色は、装飾メッキとしていろいろな部品に取入れられている。また、耐食性が大であるので、下地メッキの厚さを少なくすることができる。その他、精度を要求する機械部品の防食メッキに、ネームプレートのような鮮明度が望まれる部品に使用される。装飾メッキに黒色クロムを採用する場合の重要なことは、黒色クロムメッキ部品として新しくデザインすることで、これまで他のメッキを行っていた部品を、そのまま黒色クロムメッキに置き換えるようなことは極力避けることである。
 
 
 
 
Copy Right (c) 2004.1.15 岐阜県メッキ工業組合
E-mail