平成27年6月 (平成27年6月末調査) |
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岐阜県中小企業団体中央会では、県内中小企業の現況、課題を迅速にとらえ、これらの情報を関係行政等へ提供するとともに、本会事業の活用に資することを目的に、中小企業団体情報連絡員制度(政府指定事業)を実施しております。
当制度に基づき、県内の主要業種69組合(うち69名分の集計)に中小企業団体情報連絡員を設置し、毎月の調査報告を収集しております。
本レポートは、その中で、県内中小企業の景況動向について取りまとめたものであります。 |
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〔 1 〕6月の特色 |
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◆景況感DI値マイナス20 〜前月比横ばい〜
◆売上高DI値 前月比11ポイントの改善
〜製造業においては前月比31ポイントの改善〜
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〔 2 〕6月の概況 |
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当月の景気動向を前年同月比の景況感DI値で見ると、好転7、悪化27で、DI値はマイナス20となり、前月のDI値マイナス20に対し、±0で横ばいとなった。
さらに業種別の景気動向を前年同月比の景況感DI値でみると、製造業のDI値はマイナス34となり、前月比で2ポイントの改善、非製造業のDI値はマイナス6となり、前月比で3ポイントの悪化となった。
なお、回答のあった69業種のうち、前年同月比で景況感が「好転」と回答した業種は、合成繊維物、機械・工具販売、長良川畔旅館、高山旅館、鉄構造物の5業種(前月比−1業種)。
また、「悪化」と回答した業種は19業種(前月比−1業種)となっている。
主要な調査項目を見ていくと、売上高DI値はマイナス5で前月比11ポイントの改善、販売価格DI値はマイナス6で前月比7ポイントの悪化、収益状況DI値はマイナス13で前月比3ポイントの改善、資金繰りDI値はマイナス8で前月比1ポイントの改善となり、販売価格以外の調査項目において改善の結果となった。売上高DI値は2桁の改善となった。
また、製造業では、売上高DI値はマイナス2で前月比31ポイントの改善、収益状況DI値はマイナス14で前月比17ポイントの改善となり、改善幅が大きかった。
コメントを見ると、製造業では、「原材料価格などは高止まり傾向にあり、コスト面で依然厳しい状況になっている。(刃物等金属製品(輸出))」のように、円安による原材料価格等の高止まりを伝えるコメントの一方で、「原油価格の値下がりによる原料価格の引下げ効果により、前年同月比で増収増益を見込む。(プラスチック)」、「若干ではあるが収益状況に改善が見られる。(機械すき和紙)」など、原油価格下落の影響により収益状況に改善が見られるというコメントも寄せられている。
非製造業では、「洗濯機、冷蔵庫、エアコン等の売上が、やや上向きになってきている。(家電機器販売)」、「27年度の宿泊者数は、第一四半期において、対前年110%と堅調に推移している。長良川温泉が日本の温泉百選へ上位連続入賞したことや、長良川鵜飼の重要無形民俗文化財登録、またインバウンドの50%アップなどの諸要因が相乗的に功を奏しているようだ。(長良川畔旅館)」など、プラスの内容が報告された一方で、「当月は約8割の事業所に売上減少が見られた。入庫量の減少と価格低下が要因である。(自動車車体整備)」など、マイナスの内容も報告された。
また、「業界全体の問題として、自動車整備士が不足してきており、今後も整備士不足は更に加速するものと思われる。(中古自動車販売)」など、人材の不足を懸念する声もあった。 |
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主な調査項目での動向 |
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売上高の動向は、前年同月比で増加26、減少31でDI値はマイナス5となり、前月のマイナス16に対し、11ポイントの改善となった。
売上高が増加した業種は18業種(前月比+3業種)あり、毛織物、合成繊維織物、縫製(既製服)、機械すき和紙、特殊紙、プラスチック、陶磁器(工業)、メッキ、可児工業団地、機械・工具販売、青果販売、家電機器販売、中古自動車販売、長良川畔旅館、高山旅館、旅行業、理容・美容業、電気工事である。
売上が減少した業種は22業種(前月比−4業種)あった。
販売価格の動向は、前年同月比で上昇15、低下21でDI値はマイナス6となり、前月のプラス1に対し、7ポイントの悪化となった。
販売価格が上昇した業種は11業種(前月比−4業種)あり、牛乳、食肉(国産)、毛織物、家具、鋳物、刃物等金属製品(輸出)、陶磁器産地卸、青果販売、水産物商業、高山旅館、旅行業である。
販売価格が低下した業種は15業種(前月比+1業種)あり、一般機械の区分で多い。
収益状況の動向は、前年同月比で好転13、悪化26でDI値はマイナス13となり、前月のマイナス16に対し、3ポイントの改善となった。
収益状況が好転した業種は9業種(前月比+2業種)あり、合成繊維織物、機械すき和紙、プラスチック、陶磁器(工業)、可児工業団地、機械・工具販売、青果販売、長良川畔旅館、高山旅館である。
収益状況が悪化した業種は18業種(前月比±0業種)となった。
資金繰りの動向は、前年同月比で好転5、悪化13でDI値はマイナス8となり、前月のマイナス9に対し、1ポイントの改善となった。
資金繰りが好転した業種は4業種(前月比+1業種)あり、可児工業団地、機械・工具販売、長良川畔旅館、高山旅館である。
資金繰りが悪化した業種は9業種(前月比±0業種)となった。 |
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